ハードディスクからのデータ救出

 今日は、動作不良に陥ったパソコンやHDDからのデータ復旧に関するお話しです。私は、事務手続を生業とする行政書士ですので、今日の記事はあくまで自分の体験による私見です。

<ポイント>
・ハードディスク関係のトラブルになった時は、まず、冷静に「自分が何をしたいのか」考える。
・ハードディスクのデータを抜き取るには、Linuxを使うと便利。

1.ハードディスクの動作不良

 このブログでも、パソコン修理に関する記事を出すことがしばしばありますが、私の処には、パソコンに関するご相談が不思議とたくさん来ます。
 今回は、ウィルスに感染したと思われる症状が出て、普通に使える状態ではなくなったため、必要なファイルのバックアップを取りたい、という依頼でした。
 ハードディスクは、突然動かなくなったり、変な動作をすることがあり、原因が不明だと焦りますしやっかいです。今はリカバリーソフトやハードディスクのバックアップソフトが充実しているので、リカバリー自体は出来るでしょうけれど、大切なデータがパソコン内にあればそれを救出しなければなりません。

 今回の相談者さんは、「パソコンはもう買い換えるので、データだけを復旧させたい」ということでした。業者に頼んで2週間待っても返って来ず、業務に支障が出てきたためのご相談でした。

2.ハードディスク復旧のプロセス

 ハードディスク関連でトラブルになった時、復旧方法を検索される方がいらっしゃるでしょうけれど、大切なことは、原因を突き止め、どのような復旧方法があるかを冷静に考えていくことでしょう。
 起動時にブルースクリーンのエラーメッセージが出てしまう場合、そのメッセージをメモしてそのまま検索窓に打ち込みます。また、その他の「○○がありません」的なメッセージが出たときも同様に、「エラー ○○がありません」などで検索します。
 起動はできるけれど、動作がおかしい場合、ウィルス感染を疑うことも必要でしょう。特に、海外の怪しいサイトへアクセスしていて違法なダウンロードしている場合などはウィルス感染の可能性も十分にあります(違法ダウンロードはやめましょうね)。
 後は、ハードディスクにアクセスできなくなったというトラブルもあり得ます。この場合は、もはやそのハードディスク自体を復旧させることよりも、データのみの救出を狙う方が賢明でしょう。
 トラブルの原因を突き止めれば、原因の除去方法を探します。トラブルの種類によって除去方法は異なりますが、ブログ等で体験談が豊富に掲載されており、独力で出来ないことはありません。
 業者に電話する前に、まずはこの作業をしておいて損はないと思います。

3.今回の事例

 さて、今回の事例では、原因はウィルス感染だったのですが、所有者はウィルスの除去ではなくデータの救出を希望していらっしゃいました。このような事例では、USBメモリにLinuxを入れておくと至極簡単にデータを救出できます。
 Linuxは、パソコンを動作させるオペレーティングシステムです。ごく簡単に言うと、ウィンドウズのようなものです。LinuxはUSBからブートできるので、現在では大抵の場合、LINUXでパソコンを起動させることができます。Linuxで起動したらインターネットにもつながるし、音楽も聴けます。そして、パソコン内のHDDにアクセスして必要なファイルを簡単にコピーすることができます。
 起動させることができないのは、
・パソコンが古くUSBからの起動に対応しておらず、かつ、CDドライブがない場合のみと言えるでしょう。USBブートに対応していなくても、CDにUSBブートファイルを焼いておき、CDから起動させるように設定すれば、CD経由でUSBブートさせることも可能です。

4.まとめ

 ファイル救出のみを目的とする場合、いちいちHDDを取り出して別のパソコンにつないだり、業者に頼んでお金を支払うことなく、20分もあれば必要なファイルにたどり着くことができます。
 USBからLinuxをブートさせるディスク作成方法については、たくさんの記事がありますので適当なキーワードで検索してみてください。
 Linuxの画面、格好いいし結構好きになるかも知れませんよ。