5月 30th, 2015|ブログ|

WordPressの標準プラグインとして同梱されている「Hello Dolly」。
プラグインディレクトリ内の評価は真っ二つです。

私は、このプラグインを有効化しています。このプラグインは無意味だとか、無駄なプラグインを使っているとセキュリティ上危険だ、という意見はあるでしょう。
しかし、それは、人生にお酒は必要ないとか、生活に音楽は必要ないとか、お酒は身体に悪いと言ったベクトルでの議論であって、Hello Dollyの有用性を取り違えていると私には思えます。

そこで、今日は、私がもっとも愛するプラグイン「Hello Dolly」について検討します。

  • Hello Dolly はプラグインである。
  • Hello Dolly がWordPressに対して機能的に及ぼす効果はない。
  • Hello Dolly は単なるプラグインではないと作者は主張している。
  • Hello Dolly が同梱されている事について明確な根拠はない。

hellodolly

そもそもHello Dolly!とは何なのか

Hello Dolly!とは、元々ブロードウェイの人気ミュージカル演目だったそうです。初演は1964年、1969年にはジーン・ケリーが監督して映画化もされています。

ミュージカルでは様々な楽曲が使われますが、タイトルソングがプラグインにも使われている同名の「Hello Dolly!」です(タイトルソングなので同名なのは当たり前ですが)。
この曲はルイ・アームストロングが歌い大ヒットしました。インターネットを探せば、(その適法性はさておき)音源を聴くことができるかも知れません。

プラグイン Hello Dolly とは何なのか?

このプラグインは、画面右上に、ランダムに「Hello Dolly!」の歌詞を表示させる機能があります。設定項目等はなく、有効化すると、管理画面を切り替える度に、ランダムに歌詞が表示されます。

プラグインとしての機能は歌詞を表示させるのみです。WordPressそのものの機能をカスタマイズするものではありませんし、無効にしても、削除しても、特段影響はありません。

プラグインの説明

プラグインの説明には、次のように書かれています。

これはただのプラグインではありません。Louis Armstrong によって歌われた最も有名な二つの単語、Hello, Dolly に要約された同一世代のすべての人々の希望と情熱を象徴するものです。このプラグインを有効にすると、すべての管理画面の右上に Hello, Dolly からの歌詞がランダムに表示されます。

難しいですね。作者がこの曲をどのように解釈していたかはよく分かりますが、曲の解釈は多義的ですし、それを押しつけられている感じがする人は、きっとこのプラグインが好きにはなれないのでしょう。

プラグインに関する諸説

このプラグインが同梱されていることについては、いくつかの見解が出されています。

  • プラグインの仕組みを伝えるため。
  • プラグイン制作のベースに活用してもらうため。

しかし、これらの説はあくまで憶測ですし、作者が「Hello Dolly」と名付け、その歌詞をランダム表示させていることとの整合性はありません。

海外でも同様の検討がなされていますが、最終的には「ホントのところは制作者にしか分からないよね」と言った結論になっているようです。

謎めいたプラグインに答えはいるのか

となれば、そもそも論として「このプラグインに明確な意味や定義を与える必要があるのか」と言うことになってきます。

オーソン・ウェルズの『市民ケーン』で、ケーンが最後に残した言葉として、映画の最初に出てくる「バラの蕾」には、解釈の多様性が予め埋め込まれています。

このプラグインも、そういった遊び心が含まれていて、価値観や主張が埋め込めないコードの中で、制作者がちょっとしたユーモアで同梱させているものではないかと私は思っています。

Hello Dollyを有効化させる意味はあるのか

Hello Dollyは、WordPressを純粋な商売道具として考えていらっしゃる皆様にとっては、最初に削除すべきファイルとなっていることでしょう。

実際私も、このプラグインを有効化しているからと言って、管理画面を切り替える度に歌詞を見ている訳ではありません。

けれど、私はこのプラグインを削除する気にはなりません。これは、高品質のCMSをフリーで使わせてもらっていることに対しての感謝の「いいね!」のようなものだと思っています。

まとめ-進化するワードプレスと歌詞について

WoredPressは進化を続けており、この記事を書いている時点での最新バージョンは4.2.2です。
私たちは当たり前のように技術の進化、コードの進化に対するメリットを享受していますが、裏側では、それを世に出すためにあれこれ考えて画面に向かっている制作者の方々がいらっしゃることでしょう。是非一度曲をお聴きになって、その姿を思いながらこの歌詞を読んでみてはいかがでしょうか。

和訳は厳密な意味を無視した意訳です。

Hello, Dolly
Well, hello, Dolly
It’s so nice to have you back where you belong
You’re lookin’ swell, Dolly
I can tell, Dolly
You’re still glowin’, you’re still crowin’
You’re still goin’ strong
We feel the room swayin’
While the band’s playin’
One of your old favourite songs from way back when
So, take her wrap, fellas
Find her an empty lap, fellas
Dolly’ll never go away again
Hello, Dolly
Well, hello, Dolly
It’s so nice to have you back where you belong
You’re lookin’ swell, Dolly
I can tell, Dolly
You’re still glowin’, you’re still crowin’
You’re still goin’ strong
We feel the room swayin’
While the band’s playin’
One of your old favourite songs from way back when
Golly, gee, fellas
Find her a vacant knee, fellas
Dolly’ll never go away
Dolly’ll never go away
Dolly’ll never go away again”

ハロー、ドリー
おかえり、ドリー
戻ってきてくれて最高の気分さ
素敵になったよね
そう、僕にはわかるねん
キミは一層キラキラ輝いてる
前にもまして自信がみなぎってる
もっともっとデッカくなっていくんやね

懐かしいお気に入りの曲…
音に合わせてみんなのってるね
さぁ、上着を預かってあげて、
居場所を見つけてあげて
ドリーがもうどこにも行かないように

ねぇちょっと
お相手を見つけてあげてよ
ドリーがもうどこへも行かないように
二度と離れて行かないように

最後までお読み頂いてありがとうございます。
 一生懸命書いたオリジナルの文章なのでコピーはしないでくださいね。IPアドレスとコピーされた場所を特定できるシステムになっています。(さらに詳しく)