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食える、クエナイという疑問

 今、このページをご覧の皆様が、きっと一番知りたいこと、それは、「行政書士で食っていけるのか」ということではないでしょうか。

 この質問に対し、まずは私の答えを書きましょう。「それは貴方次第です」と。

 行政書士で生活していけるのかどうかと言うことをお考えの場合、きっとこうも考えていらっしゃるのではないでしょうか。「弁護士なら食っていけるだろう」と。

 それは、あながち的外れな分析ではありませんが、同時に、今日現在においては正しい結論とも言えないでしょう。

 つまり、資格とは手段であり、それを使う人間の資質と使い方によって資格の価値が個別に決まるのだ、と私は考えます。

 「弁護士」という資格は強力です。資格を包丁に喩えると、万能包丁で、キャンプに行くときは、ドラえもんのスモールライトを当てたかのように自動で小さくなってくれるような優れものの資格だと言えます。
 「行政書士」は、それほど希少な資格ではありません。包丁に喩えると、誤解を恐れずに言うとホームセンターでどこにでも手に入るような包丁です。しかし、切れることは間違いありません。
 大切なことは、切る素材を自身でまな板の上にのせることが出来るのか、そして、のせた時に鮮やかにさばけるか、と言うことではないでしょうか。
いくら「弁護士」という包丁がよく切れるにしても、切る素材がなければ、切りようもないのです。

 私は、行政書士会の行事を通じ、各界で活躍なされている行政書士の方々を見てきました。活躍されている方々には、一つの傾向があります。それは、「行政書士が高性能な万能包丁ではないことをよく理解しつつも、行政書士と言う仕事に誇りを持っていらっしゃる」と言うことです。

 自分の仕事に誇りが持てるかどうか、これはとても大切なことだと思いますし、誇りをもっていらっしゃるからこそ、活躍なさっている。

 行政書士として誇りを持つ、これが「食っていく」ための第一歩ですし、この一歩を踏み出すことができれば、きっとその先には、日の出の海岸線を歩くような、まばゆい未来への道を探し出していけるはずです。

行政書士試験に合格するために

 では、行政書士試験を目指すとして、合格するためにはどのように勉強すればよいでしょうか。

 最近では、通信教育の広告で取り上げられていることもあり、行政書士の知名度向上の一因となっているようですが、私は、市販のテキストと過去問、六法だけで合格しています。行政書士試験は、試験範囲が広く、また、近時は難化傾向にありますが、やはり過去問を中心に六法にあたって勉強することが合格の近道だと言えるでしょう。
 行政書士試験は、上位何%とか、何名とかいう基準ではなく、300点満点の試験で180点を取れば合格することができます。6割で受かる、国家資格の中では比較的気楽な正答率の試験です。ですので、好きな分野の知識をどんどん吸収し、その裾野を広げて他の分野へ移ることにより、横断的な知識を身につけていくことができるでしょう。

 また、民法、会社法といった科目は、これから行政書士として生きていくには避けて通ることのできない必須の知識になってきます。民法、会社法とも条文は多く、その全てを深く学習することは難しいかも知れませんが、基礎をしっかりと身につけておかれると、合格後の実務に役立つことと思います。

 以上、具体的、効果的なアドバイスはなかなかできませんが、合格後の姿を思い浮かべ、六法を手放さず地道に勉強すれば必ず合格できる試験です。「行政書士を取りたい」とお考えの方は、あきらめずがんばってください。