採算分岐点

 今日は、行政書士業務に関する雑感です。

 偶然、会社設立に関するホームページにアクセスした処、電子定款認証の最安値がなんと、

5,000円

 その他にも、7,980円、9,800円と凄まじい報酬設定がなされていました。

 最近では、各士業者がグループを形成し、一つのキーワードで、士業者全員とグループまでが上位表示されるようなマーケティングも主流になりつつありますね。

 もう一つ凄いな、と思えるのが、自社のサイトに宣伝を貼り付けていることです。バナーを貼ってクリックがあれば小銭が入ってくるんでしょうけれど、私には絶対できません。

 モノの値段は幾つかの要素によって決まりますが、資格者が過剰になり、インターネットを使ったマーケティング活発になっている現在、需給バランスの崩れによって価格低下が進んでいるように思えてなりません。

 行政書士のような業務では、価格が下がることは良いことだと思います。一昔前であれば15万円もの報酬が必要だった株式会社設立が、今は5,000円で出来る。それ自体は良いことなのかもしれません。

 ただ、私は、報酬は責任の重さによっても決まると考える人間です。定款作成とは、会社という法的に人格を与えられた存在を世に産み落とす根幹となる手続であって、それに5,000円というのは、正直「安いな~」と思います。

 1ページ目に表示される方々が、月にどれだけのSEO対策費をかけていらっしゃるのか、非常に興味あるところです。