立春を迎えて

 今日は特にトピックがあるわけでもありませんが、京都のことについて綴ります。

 1月の最終週から2月第1週にかけては、少しずつ「陽がながく」なり、春が近づいていることを感じさせてくれます。
 この頃になると、桜の花が小さいながらも膨らみだしており、寒いとはいえ力を増してきた太陽の光を浴びている桜の木は「春よこいっ」と唄っているようにも思えます。私は、この時期の桜の木も大好きです。

 京都では、今年は底冷えの厳しい寒さの割りに雪が少なく、生活面では助かっている反面、ほのかに雪化粧している大文字を見たい気も少しあり…。

 ところで最近、特に女性に座禅が人気だというニュースを見ました。座禅とは何のためにするのか、私は詳しくは知りませんが、自分を空っぽにしたり、或いは落ち着いて自分と話しをするにはうってつけの場所をご紹介致しましょう。

 それは、このブログでも度々、というより毎回ご案内しているお勧め寺院、蓮華寺です。

 ウィキペディアの蓮華寺のページ

 京都市街の北東に位置するこのお寺は、年中いつ訪れても時々の美しさを堪能することができます。特に、冬は人も少ないので、朝一番に訪問して、静かな時間をゆっくりと過ごすことができます。
 広い書院の奥に敷かれている紅い敷物は、庭を観賞するのに最適な位置を示してくれています。襖絵のように庭を観賞するよう設計されているそうです。ウィキペディアで予備知識を持った上で訪問されるとより奥深く鑑賞することができるでしょう。

 私は、本当に数え切れないほどこのお寺に行っています。独りで訪れたこともあり、大切な人を連れて行ったこともあり、偶然街で出会った外国人観光客を乗せて行ったこともあります。

 私は庭の造形そのものに対して知識や理解がある訳ではありません。しかし、光の届かない書院の奥に端座して、陽に照らされた庭園を眺めるその時間が心に響くその豊かさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

 京都観光を検索してこのページを訪れてくださったのであれば、是非これを一つの縁と感じて頂き、一度蓮華寺へ足をお運びください。その時間は、必ずや人生に特別なページを創り出してくれることでしょう。